小じんまりした式場であったが木曽川・可児川の合流地点にある景観豊なセンスの良い所であった。谷口・遠藤家、両家にとって本当に喜ばしいことであるが、谷口家にとっては家内の実家との分断を招いた残念な結果になってしまった。
通常であれば100名くらい招待したいところであるが息子達はコロナ渦ということもあり50名に絞り込んだ。招待状を出し全員の出席の連絡を頂く。その後コロナにより、愛知には緊急事態・岐阜には蔓延防止の宣言が出る。息子達は開催を強行するか延期するか悩みに悩んだ。実は昨年秋に開催したかったのを首都圏で緊急事態になったため延期を余儀なくされていたのである。そこで、出席の表明を頂けた全員に次のようなお伺いをたてることとした。
結婚式について(ご案内).pdf

数日後のこと、食事に出かける道中にて家内から実家の新郎のイトコ三名が出席を見合わせることにしたとの話。
長女・長男は教師につき、次男も仕事柄とか。有り得ない事だ!驚きを禁じ得なかったというか、怒りが込上げてきた。幼い頃より仲良く遊んで、叔父の私としても何かと世話をして来たと思っている。三人は既に子供もいるが彼らの結婚披露宴は自分なりに精一杯協力したつもりである。
親族の結婚式・・普通の人ならば、万障繰り合わせの上出席するものではないか!
家内に怒りをぶつけ、不愉快になり食事は中止し、帰宅。
翌日の朝、私の怒りを理解してくれたのだろうか家内がやけに機嫌が良い。実家に行って姉を説得するつもりなのだろうか。しかし、披露宴当日まで何の話もしなかった。
イトコ三名が欠席では50名中かなりの欠席者がでるだろうと、息子に欠席者が多い場合は中止するのか尋ねた所、欠席者は少ないから大丈夫との返事。ところが最終的には20%の10名が出席辞退となる。
6/20披露宴を迎え、家内の姉夫婦が式場に来た。何やら後ろめいた感じで言葉少なに祝福の言葉、姉の夫は会釈のみ。三人のイトコ達が出席しなかった弁解・弁明の言葉一つ無・・・
信じがたい出来事にこちらとしては掛ける言葉すら見つからない。
人の気持ちがわからない所から嫁をもらっていたのか・・・人種が違うな!
しかし、披露宴会場で内輪もめはみっともないのであえて何も言わなかった。
親族紹介では谷口家のイトコ三名の欠席に触れることなく行う。
新婦側は招待した全員が出席していた。
これまで数々の披露宴に出席してきたが、コロナ渦のなか少人数でアルコールの提供もなくても、こんなに和やかで明るく・微笑ましい結婚披露宴がてきるものかと感心した。息子は式の最初と最後に挨拶をし、新郎新婦でメッセージ入りスライドショーを披露したり心血注いで準備したものと思われる。
式後、息子にイトコ三名の欠席について触れ、父としては有り得ないことと話すと、彼も納得したよう私の思いに感謝した様子であった。
息子に言い過ぎだったかもしれないが、イトコに余り好かれていないかもなと・・・
いくらコロナ渦と言え兄弟の結婚披露宴を欠席することはないだろうから。
言いたくはないが、将にコロナが曝け出した絆である。
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